日田市大山町 ウッドアート楽

地域とのかかわり
大山を盛り上げたいと奮闘していた青年団長時代、会合では言いたいことは言うけれど、なかなか思うようにいかず、腹立たしかったり、じれったかったり。当時、まだ会社勤めの頃。大山町の基幹産業は農業で、矢羽田さんは、農家でもないし、大山へは寝に帰るようなもの。けれど、大山から出て行くつもりはない。居るんだったら何かしたいと考えていらっしゃったそう。そんな時、大山農協の「梅の木を使った木工品作りの研修生募集」という話がありました。
大山は梅の産地。自分の中でぴったりときたそうです。今なら"パイオニア"になれる。何かで独立したいと考えていた矢羽田さんは、クラフトの道へと進み出したのです。
地域の中に入り込めてきたのはここ2~3年のこと
矢羽田さんが木を通して、地域の人たちと関わることで、人々を喜ばせ、地域とのつながりが出来始めたのはここ最近。きっかけとなったのが、木工教室。木工の体験教室は、ケガの心配があるのと、短い時間の中でも完成させて帰らせてあげたいというのがあり、なかなか大変なこと。
大山小学校の3年生の親子レクレーションで、矢羽田さんと「木の引出し」を作る教室が開かれました。自分で一生懸命作った木の引出しを使うようになって、片付けが楽しくなったという子供たち。作品に絵をつけたりする時もあり、個性豊かな作品たちに矢羽田さんも感激するほど。小学生を中心に枝箸作りや木工品作り教室を重ねるごとに、保護者の方ともふれあうようになりました。顔くらいは知ってはいたものの、話をしたことがなかった方とも交流が生まれ、お祝いにいいものはないか?などお店に来てくれるようになったそうです。
大山のいいところは?
子供がすれていない。子供が子供らしい。
現代は、個人主義になりすぎて、世の中金だ。人の世話など焼いていられない。と自分のことばかり・・・。けれど、大山の人たちは、人の気持が介在している。嫌な面を見たりもしたけれど、それでも何かの時に助けられたり、建前を建前として取り仕切ろうとする人がまだ多い。そんな大人の背中を見て子供たちは元気に育っているのでしょう。
手間に対するお金の払い方
ものづくりの仕事に目を向けてほしい。日本には古来から培ってきた技術があるのに、それがなくなりつつあります。けれど時代は巡っていて、「ものづくり」が見直される世の中が必ずくる。そのときに、国内に業種として残っていないといけない。矢羽田さんは、自身を"今からつないでいく世代"だとおっしゃいます。経営の面でも、量産できる体制を作っていきたいと考えています。「それでも、自分で作るのは辞められないでしょうがね」と職人です。
大山のためにと疾走していたころに比べると、ちょっと遠くから町のことを見るようになったそうです。
矢羽田さんが良いものを作ることで、交流が生まれ、本当の意味で、その地域が良い方向に向いていく。がむしゃらに先頭を行かなくても、じっくり地域に溶け込んで、そこから生まれるものがある。
ゼロからはじめて、何とか食っていけるようになった。自分のところの経営がうまくいってこそ、それが地域の活性化につながっていく。今は、仕事を通じて地域に貢献していきたいと熱く力強く語ってくださいました。




















