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沖縄県本部町 アセローラフレッシュ

アセローラフレッシュ 並里哲子氏

沖縄県本部町。沖縄県の北部は、やんばると呼ばれています。本部町は、カツオ漁が盛んで、日本で一番早く「桜まつり」が開かれる地域でもあります。そんな本部町の夏は、アセローラの香りで包まれ、沖縄のエネルギーいっぱいの太陽の光を浴びたアセローラは、真赤に真赤に色づいています。

並里さんは、本部町にアセローラ栽培を広め、加工品作りを手がけている、本部町きってのアセローラ開拓者なのです。本部町では、現在30戸の農家さんが、アセローラ栽培に取り組んでいます。

弱みを強みに

アセローラは、収穫してから2、3日しか日持ちがしません。だから、生の果実を本部町から持ち出すことは難しいのです。また、原産は中南米ですが、外国からの輸入は日持ちの面でも困難。

それならばと、本部町で完熟させてから摘んだ美味しいアセローラを加工して出荷を始めました。実入りのジュース、ピューレを入れたカステラ、アセローラドレッシング。他にもクッキーやサーターアンダギーなどアセローラをふんだんに使った商品をいくつも作っています。今では、全国から注文がくるほど本部町のアセローラは加工品になって出荷されているのです。見事に弱みともいえるアセローラの特徴を、強みにしたのです。

アセローラ栽培のはじまり

昭和33年に沖縄県にアセローラが持ち込まれて、栽培が始まりました。

アセローラは、赤道直下の中南米地域が原産地の熱帯果物です。25度~30度の安定した気温と降雨量の少ない地域というアセローラの生育条件が、沖縄の気候風土と一致し、当初は小規模でしたが、近年本格的に栽培されるようになっています。

アセローラは、水分が多いと実が傷みやすいという特徴がありますが、本部町は、平坦な土地が少なく、傾斜があり、水はけのいい土地なので、アセローラ栽培に向いているのです。

本部町でのアセロラ栽培

アセローラの栽培方法も試行錯誤しながら、本部町に合った方法で育てられています。

まず、本部町のアセローラは、無農薬で育てられています。皮をむかずそのまま口に入れる果実なので、農薬は一切使いません。その為、木さく酢を使ったり、鳥が食べに来るのでピカピカ光るテープを使ったりしてアセローラを守っています。

また、新芽を残さないことでアブラムシがつきにくくなります。そして、本部町アセローラの最大の特徴は、木の高さです。アセローラの木は、自由に伸ばすと3~4mの大木にもなるそうなのですが、本部町のアセローラは、人の身長よりも低い高さです。これにも理由があり、沖縄は台風が頻繁に来ます。この台風の被害を最小限に抑えるため、木をわざと低く剪定しているのです。加えて、作業もしやすいという利点もあります。

他にも、植付けには、有機肥料を入れます。しかし、栄養を与えすぎてしまうと、実をつけません。アセローラは、危機を感じると花を咲かせ子孫を残そうとする植物なのです。アセローラは、太陽の恵を受けて熟すので、木には、太陽の光を多く取り込めるよう十分な空間が作られています。

こうして、アセローラの性質をしっかり知った上での並里さんの栽培技術指導と、農家さんの愛情と、本部町の土地の力とが合わさって見事なアセローラが出来るのです。

お年寄りパワーが本部町アセローラを支える!

沖縄といえばサトウキビの栽培が盛んな地域で、本部町でも栽培されています。サトウキビは、大変な重労働で、年をとると栽培を続けるのは困難。若い人は農業離れで、本部町農家の平均年齢は75歳ぐらい。後継者不足と、高齢化が大きな問題点となっている現代農業事情の中で本部町のアセローラ栽培は少し違います。

なんとアセローラ栽培は、お年寄りが大活躍しているのです。

アセローラは、花が咲いて実がなるまで30日ほどで、5月から10月までが、アセローラが収穫できる期間。収穫は1シーズンに、5~6回できます。新芽を残さず摘んでしまうのが、何度も収穫するコツ。新芽を残してしまうと、花が咲かないのだそうです。

収穫後きちんと新芽を摘み、手入れの仕方次第では、なんと1シーズンに7回も収穫をした農家さんもいるそうです。

アセローラの収穫は粒をひとつひとつ摘んでいき、その後きっちりと新芽を刈り取る作業。細かさ・丁寧さが求められるアセローラ栽培なので、定年後にアセローラ栽培を始めることも可能なのです。

ビタミンC No.1果実アセローラを家庭に

アセローラは、数ある食物のなかでもビタミンCの含有量がダントツNo.1の果実です。

ビタミンCは人間にかかすことのできない栄養素ですが、人間の体では作ることができません。実は、本部町の女性はアセローラを日常的によく食べるので、肌年齢がとっても若い!という研究結果が出ています。沖縄の強い日差しの下作業をしていることを考えると、ビックリですね。

並里さんは、「少量で多くのビタミンCを取ることができるアセローラをぜひ毎日何らかの形でとっていただけるとうれしいですし、これからの販売にも力を入れていきたいです」とお話しされました。

アセローラといえば本部町!

アセローラは、日持ちがしないのと、栽培できる地域も限られている為、生の果実を口にできる機会はめったにありません。並里さんは、本部町に「アセローラ」を食べに来てもらえるようにしたらいいのではと、アセローラ摘み体験も始めました。

さらに、本部町ではアセローラの初出荷の日にあたる5月12日を「アセローラの日」と制定して、町をあげて、アセローラを本部町の特産品にしようと意欲的です。

アセローラの名前も聞いたことの無い本部町の農家さんたちを何とか説得してアセローラ栽培を広げてきた並里さん。地域連携で、農業と観光をうまく融合させ、地域の雇用を作り、お年寄りも元気に働き、町の活性化にもつながっています。

美味しいアセローラは本部町から!と全国のみなさんに、本部町のアセローラをPRするべく真赤なアセローラの果実とともに、今日も農家のみなさん、スタッフのみなさん達とともに元気に頑張っていらっしゃいます。

並里さんの商品はこちらでご購入いただけます。